組曲『ファーブル昆虫記』　作曲：山田栄二

1. ウスバカマキリ
2. ツチハンミョウ
3. オオモンシロチョウ
4. ムナゲモンシデムシ
5. バッタ

つの笛集団の委嘱により作曲された組曲シリーズが発売!
CD「第20回記念コサート」（ライブ盤）収録曲。

つの笛集団第２１回定期演奏会（２００２年）の委嘱作品。大好きな昆虫を描こうと思ったら、すぐにファーブルの書いた昆虫記が脳裏に浮かび、その中から５匹の面白そうな昆虫を選んでみました。
・ウスバカマキリ
前脚を揃えて構えた姿が、タンゴを踊るダンサーを連想させるところから、タンゴの革命児ピアソラを思わせる音楽に仕上げてみました。
・ツチハンミョウ
太った紳士がつんつるてんの燕尾服を着込んでいるような、とても不格好な虫。大きなお腹を抱えゴソゴソと動き回る姿は、どこか哀愁を感じさせます。
・オオモンシロチョウ
青虫たちの卵を産み付けるために、キャベツ畑の上を飛び回っています。蝶々らしく優雅な３拍子のワルツで表現してみました。
・ムナゲモンシデムシ
生き物の死骸を見つけると穴を掘り、土の中に埋めてしまう昆虫だが、朱色の羽根に美しい模様が付いていて、なかなかおしゃれな虫です。葬送行進曲の雰囲気で演奏してほしい。
・バッタ
大量に発生したバッタが、食物を食い荒らしながら飛び回る様子を、多少アニメ風に描いています。
（山田 栄二）