オーボエの名曲シュトラウスの協奏曲と、日本の童謡「もみじ」をミックスさせた、とても美しいアンサンブルです!
もう随分昔の話です。
注文の付ける所が無い程に美しく完成されていたリヒャルト・シュトラウスのオーボエコンチェルトの公開レッスンを聴講したことがあります。
その完璧な演奏に対して、「赤く色づいた葉が、舞い落ちるように」と、ハンスイェルク・シェレンベルガー氏(元ベルリンフィルハーモニー管弦楽団首席オーボエ奏者)はアドバイスしました。すると受講生の演奏は激変。広い会場全てが、あっという間に秋色で満たされたのです。観客の私は感動して涙が止まらなかった、という経緯を思い出してアレンジした曲です。
ちなみにその受講生は、当時大学生だった池田昭子さん(現NHK交響楽団オーボエ奏者)でした。
1番イングリッシュホルンに頻出している16分音符4つですが、原曲通り弓を返すように4つ全てタンギングが望ましいです。でも、スラーの方がずっと綺麗に出来るならば、こだわらずにスラーに変えてくださいね。(中木明日香)
★参考演奏YouTube
著者
作曲:岡野貞一(Teiichi Okano)
編曲:中木明日香(Aska Nakaki)
出版社:管楽器専門店ウィンズスタイル