演奏：松本 健司(クラリネット)、マティアス・ストリングス【齋藤 真知亜(ヴァイオリン)、降旗 貴雄(ヴァイオリン)、坂口 弦太郎(ヴィオラ)、宮坂 拡志(チェロ)】

充実の時を迎えているクラリネット奏者が、その充実ぶりを音に刻んだモーツァルト。気心知れたN響の仲間をパートナーに得て、愉悦をたたえながらも隅々まで真摯な音楽作りで耳を奪う。協奏曲K.622が齋藤真知亜の編曲版により、響はスリムになりながらも親密な空気感を増した形で再現されている点も興味深い。（木幡一誠）

《曲目》
W.A.モーツァルト
　クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
　　I.Allegro
　　II.Larghetto
　　III.Menuetto
　　IV.Allegretto con Variazioni
　クラリネット協奏曲 イ長調 K.622（五重奏版）齋藤真知亜編曲
　　I.Allegro
　　II.Adagio
　　III.Rondo, Allegro